ハラールとは、イスラム教の教えに基づき「合法的なもの」という意味で、商品や活動のこと全般に渡ります。
イスラム教では、豚やアルコールなどの飲食が禁止されていますが、これら禁止になっているものが、調味料や添加物に至るまで一部でも使用されていないものをハラールと言います。また、イスラム法で認められた食材でも、豚などの禁止になっているものを一度でも使用した調理器具を使ってはいけない等、加工や調理においても、一定の基準をクリアした食品がハラールとなります。
ハラール認証とは、ハラールであると認められたものにマークを付与する制度で、ハラール認証機関が厳密な規格を設け、それら一定の審査をクリアした製品にのみ、ハラルマークが表示されます。
よって、ムスリム(イスラム教徒)の方達は、このマークによってハラールかそうでないか一目で確認でき、安心して消費出来るものとしての購買の判断基準となっています。
群馬製粉では、一部除外製品を除く、全製品でNPO法人日本アジアハラール協会のハラール認証を取得しています。
日本の少子高齢化は、かなり昔から問題になっていますが、現在日本の人口は1億2,700万人となっています。内閣府の予測では、2030年には1億1,522万人。2060年には8,674万人になるとの予測が出ています。
一方、イスラム人口はというと、インドネシアなどのアジア太平洋圏で約10億人。世界中では16億人と、人口全体の約4分の1にあたる数となっていて、これからも増加が見込まれています。
日本では、最近ハラール認証については、TVニュースや新聞など様々なメディアで取り上げられる様にはなってきていますが、実際に市場にハラール認証商品が出回っているかといえば、一部専門店を除き、ほとんど出回っていないのが現状です。しかし、逆にこれからの市場であるとも言えるのです。
また、ハラール認証商品は、イスラム教徒にとって宗教上の問題が無く安心して利用出来るものというだけでなく、非イスラムの方達にとっても、厳密な規格をクリアした衛生面や品質面ともに安心出来る食材として、注目を集めています。